縁結びの神様が宿るパワースポット

榎原神社とは

本社は、当時神女として崇められていた内田萬寿姫の進言により伊東家第3代飫肥藩主伊東祐久公が、万治元年(1658年)に鵜戸神宮より勧請された神社です。県内唯一の貴重な「八ツ棟造り」の屋根を備え持つ御本殿をはじめ、神仏習合の名残が色濃く残る県指定有形文化財がいくつも存在する荘厳な神社をご堪能いただけます。

本殿

現在の本殿は、宝永4年(1707年)に建てられ、当初は八幡造りであったものが寛政10年(1798年)当時流行していた権現造りに改造されたものとされています。拝殿を入母屋屋根とした正面に千鳥破風、その前面向拝に唐破風が設けられています。拝殿・相の間・神殿をつなぐ平面は八幡造りのままですが、正面の姿は権現造りです。この複雑な作りから八ツ棟造りと呼ばれ、県下唯一の貴重な有形文化財です。

楼門

この楼門は1816年に神社境内と門前町を結ぶ位置に建立されました。楼門造りという2階建の構造で高さ約11m・横幅約7m・奥行き約4mで一階の上に高欄の回廊を巡らせています。正面が三間からなり、中央が参拝者用の通用門(一戸)、両側二間にそれぞれの仁王像を、その上に随神像を安置して、八本の柱脚で立っていることから三間一戸八脚門といいます。楼門の特徴としては、和様式と禅宗様式と折衷様式が用いられていることです。 このような建築様式は古くからの神仏習合を物語る歴史的貴重な文化財として極めて価値の高いものです。さらに地場産の素材を用いる等地方的特色が見られます。 県下に類例を見ない古楼門です。

鐘楼

鐘楼は高さ11.41mで、細部(組物・蟇股・木鼻)の作りも入念な仕上げが施されており、上部の鐘楼部の躍動感と、下部の黒板張りの袴腰の安定感とが好対照に組み合わさっています。