この楼門は1816年に神社境内と門前町を結ぶ位置に建立されました。楼門造りという2階建の構造で高さ約11m・横幅約7m・奥行き約4mで一階の上に高欄の回廊を巡らせています。正面が三間からなり、中央が参拝者用の通用門(一戸)、両側二間にそれぞれの仁王像を、その上に随神像を安置して、八本の柱脚で立っていることから三間一戸八脚門といいます。楼門の特徴としては、和様式と禅宗様式と折衷様式が用いられていることです。
このような建築様式は古くからの神仏習合を物語る歴史的貴重な文化財として極めて価値の高いものです。さらに地場産の素材を用いる等地方的特色が見られます。
県下に類例を見ない古楼門です。